伝統的な日本画材を用いながらも、現代的な感性で表現の可能性を広げている3名の作家をご紹介いたします。
松村侑紀は「生き物の目線からみた世界」をコンセプトに制作を続けています。
東京藝術大学大学院にて博士号(美術)を取得後、院展での奨励賞のほか、個展やグループ展に参加するなど、ますますその活動の場を広げています。近年、好評を得ている彩り豊かな『ライオン』の作品を中心に、動物や花などの作品をご紹介いたします。
水野淳子も東京藝術大学大学院にて博士号(美術)を取得後、2023年には再興院展にて日本美術院賞(大観賞)を受賞するなど、その作品制作は進化を続けています。「美しく感じた有機物、それらから連想した模様など、記憶の回路に直感的に電流が流れるような作品を作りたい。」と語ります。
原澤亨輔は、現在、東京藝術大学大学院博士後期課程在学中ながら、個展やグループ展など作品発表の場を広げています。一見すると実在の風景のようですが、昔訪れた場所、もう存在しない場所など「記憶の風景」をテーマに描いています。
現代画家が描くそれぞれの新しい日本画の世界をぜひ会場でご覧ください。