明治の初めに本格的に日本に入ってきた洋画は、その黎明から常に西洋絵画との対峙によって生み出されていきました。
かつての巨匠たちも西洋絵画への憧れから始まり、戦後にかけて日本人固有の洋画として完成を見ました。歴史的に見ても、良質の美術品が多数生み出された貴重な時代であると近年改めて認識されつつあります。
本展では、そうした近代洋画の流れのなかで活躍した巨匠作家の作品を中心に展示いたします。
【出品予定作家】
藤島武二、梅原龍三郎、安井曽太郎、中川一政、小磯良平、児玉幸雄 ほか
(順不同・敬称略)
●児島善三郎「薔薇」 5,500,000円
油彩 6号