戻る

 ヨーロッパ美術の歴史において、神話や聖書、古典古代の題材が絵画を描く上で長く重んじられていました。16世紀には画面の劇的な明暗を特徴とするバロック様式が流行し、18世紀には華やかなロココ様式が花開きます。様式は変わってもこれらの題材は共通のテーマとして、後に美術教育の規範に繋がっていきます。こうした流れに対し、産業革命以降、あるがままの自然の光景が題材として注目を浴びました。特にパリ郊外のバルビゾン村に集まり、自然の中に生きる農民の暮らしを描いた画家たちは、その地名からバルビゾン派と呼ばれるようになります。その画家たちは理想化された歴史画や肖像画ではなく、静物画や田園の風景などを描きました。
 本展では、山形県にある山寺 後藤美術館所蔵のヨーロッパ絵画コレクションより約70点を展覧いたします。16世紀から19世紀へとまたがる幅広いヨーロッパ絵画の世界、その歴史をご覧ください。

a. フランソワ・ブーシェ 《聖ヨセフの夢》 1721-24年頃 油彩・キャンヴァス
b. ジョン・エヴァレット・ミレイ 《クラリッサ》 1887年 油彩・キャンヴァス
c. ジャン=バティスト・カミーユ・コロー 《サン=ニコラ=レ=ザラスの川辺》 1872年 油彩・キャンヴァス
d. モデスト・カルリエ 《花といちごのある静物》 制作年不明 油彩・キャンヴァス
e. アレクサンドル・カバネル 《パオロとフランチェスカ》 1870年 油彩・キャンヴァス
f. アレクサンドル・カバネル 《エコーの声を聴く》 制作年不明 油彩・キャンヴァス

開館時間 午前10時~午後8時
※最終日は午後5時閉館、入館は閉館の30分前まで
主  催 そごう美術館
入館料

大人1,000円(800円)、大学・高校生800円(600円)、中学生以下無料

※消費税含む。

※( )内は前売および20名さま以上の団体料金。

※障害者手帳をお持ちの方、およびご同伴者1名さまは( )内の料金にてご入館いただけます。

※前売券は、そごう美術館、またはセブンイレブン、ローソンチケット、イープラスにてお取扱いしております。

後  援 神奈川県教育委員会/横浜市教育委員会
協賛 (株)そごう・西武
協力 エスジー・ゴトーグループ