ヒロインの記憶。 大正から昭和の女学生たちを熱狂させた、ロマンチシズム。
戦前から戦後にかけて、少女雑誌を中心に圧倒的な人気を誇った画家・蕗谷虹児
(1898-1979)。新潟県新発田市出身の蕗谷は、日本画家を目指して上京し、竹久夢二の紹介で「少女画報」から挿絵画家としてデビューしました。その後筆名を「紅児」から「虹児」へと変え、吉屋信子の連載小説の挿絵をきっかけに一躍人気作家となります。
やがて、挿絵ではなくタブローの画家として制作したいという思いを捨て切れず1925年に渡仏。当時パリにいた藤田嗣治らと交流しながら春秋のサロンで毎回入選を果たすようになります。しかしパリ生活も4年が過ぎたころ、留守宅の経済状態を理由に蕗谷は日本へ急遽帰国。「令女界」、「少女画報」などをはじめ、婦人誌、少年誌、文芸誌など幅広い誌面で再び挿絵画家として活動し、人気の絶頂期をむかえました。
戦後は雑誌の仕事から離れ、童話や絵本の仕事に加え、東映動画の設立にも積極的に参加します。晩年は個展を中心に作品を発表し、優雅な少女像は多くの人々を魅了し続けました。
本展では、初期から晩年まで蕗谷の画業を振り返り、600点を超える原画や資料とともに、その足跡をたどります。大正から昭和の女学生たちを熱狂させた蕗谷虹児の作品世界をどうぞお楽しみください。
(学芸員による作品解説)
毎週土曜日午後2時より美術館展示室内にて
開館時間 | 開館時間はそごう横浜店の営業時間に準じます。 ※入館は閉館の30分前まで |
主 催 | そごう美術館、NHKプロモーション |
入館料 | 大人1000(800)円、大学・高校生800(600)円、中学生以下無料 ※消費税含む。 ※()内は前売および20名さま以上の団体料金。 ※前売券はローソンチケットまたはそごう美術館にてお取り扱いしております。 ※そごう美術館での前売券販売は6月5日(日)までとなります。 |
後 援 | 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会 |
協 力 | 新潟県新発田市、蕗谷虹児記念館 | ||
企画協力 | NHKプラネット中部 | ||
協 賛 | そごう・西武 |