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三代徳田八十吉《耀彩壺「恒河」》 2006(平成18)年

伝統ある九谷焼に新しい表現を確立した重要無形文化財「彩釉磁器」保持者(人間国宝)、三代徳田八十吉(1933-2009)の没後初となる大展覧会です。
三代徳田八十吉は、石川県小松市の九谷焼窯元生まれ、「九谷焼上絵付」で国の無形文化財に指定された祖父・初代八十吉から古九谷釉薬を、父・二代八十吉からは富本憲吉直伝の現代陶芸を学びました。伝統的な九谷焼の色絵技法に飽き足らず、三代八十吉は研究を重ねて、新たな作品の創作を試み続けます。
35歳で独立してからは、家に伝わる釉薬・古九谷5彩のうち、ガラス成分のない赤をのぞいた紺、紫、緑、黄の4彩を組み合わせて数百もの色を作り出し、独自のグラデーション表現による彩釉磁器の焼成に成功しました。「耀彩(ようさい)」と呼ばれる色鮮やかで美しい作品は現代陶芸界から高く評価され、1971年、第18回日本伝統工芸展で初出品作の「彩釉鉢」がNHK会長賞を受賞。1997年に人間国宝に認定されました。
本展では、三代八十吉の代表作品と、修業時代に古典を模写した珍しい作品など約70点を展示します。また、江戸時代初期の古九谷10点と後期の吉田屋3点に初代、二代八十吉の作品も併せて紹介し、古九谷釉薬の色の系譜をたどります。
煌めく色彩、そして輝くような光を放つ、三代八十吉の華やかな色絵の世界をご堪能ください。

-新春を彩る-

クラシックヨコハマ ミュージアムコンサート

新春を迎えるにふさわしい、箏、ヴァイオリンの調べをお楽しみいただきます。

演奏者:鎌田美穂子(箏)、高橋てるみ(箏)、大堀由美子(ヴァイオリン)

日時
1月2日(日)午後2時~
会場
そごう美術館展示室内
参加費
無料(別途入館料が必要となります)
定員
60名さま(先着順)
参加方法
当日午前9時30分からそごう美術館入口にて座席整理券を配布いたします。

記念講演会「初代から三代に至る徳田八十吉色絵の魅力」

講師
金子賢治氏(茨城県陶芸美術館館長)
日時
1月23日(日)午後2時~
会場
そごう美術館展示室内
参加費
500円(消費税含む。別途入館料が必要となります)
定員
60名さま(先着順)
参加方法
そごう美術館までお申し込み下さい。
電話
045-(465)551<美術館直通>
開館時間 午前10時~午後8時
※1月2日(日)は午前9時30分開館
※入館は閉館の30分前まで
主 催 そごう美術館、朝日新聞社、神奈川新聞社
入館料

大人1,000(800)円、大学・高校生800(600)円、中学生以下無料
※消費税含む。
※()内は前売および20名さま以上の団体料金。
※障害者手帳をお持ちの方、および同伴者1名さまは()内の料金にてご入館いただけます。

後 援 石川県、小松市、加賀市、能美市
神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
協 賛 そごう・西武