-尾久彰三コレクション- 観じる民藝弥生式土器・壺 弥生時代 戻る

蓮池水禽図 室町時代阿弥陀三尊来迎図 鎌倉時代

花籠文盆 室町〜安土桃山時代貼付文壺 20世紀(スペイン)

『愉快な骨董』『これは「骨董」ではない』『貧好きの骨董』など、民藝や骨董への愛情を持ち前のユーモアたっぷりに綴った著作で知られる尾久彰三氏(1947-)。「骨董とは生きていく上のお囃子で、元気の素」という尾久さんは、柳宗悦とともに民藝運動を行っていた伯父の影響で、早くも10歳頃にもの集めに開眼。長じて敬愛する柳が創設した日本民藝館の学芸員として長年勤務し、益々その眼に磨きをかけました。ものを観るということは自分自身を知ることという姿勢で、何気ないものの中から深遠な美を見出す尾久さん。その視線が常に温かいのは、ものを観ること、ものと語らうことに無上の喜びを感じているからにほかなりません。

本展は新刊本『観じる民藝』の刊行にあわせ、コレクションから選りすぐった、李朝の工芸品、日本の古陶磁、仏像や仏画、染織品、木工品など約350点を展覧いたします。何やら不思議な御縁で舞い込んできたもの、はたまた金策を労してようやく手中に収めたもの、今日はやめておこうと思いつつ一目惚れしてしまったもの等々、尾久さんが観て、観じ、愛してやまないものたちへの思いを語った名文とともに多彩な品々をご紹介いたします。

赤絵菊花文鉢 江戸時代皮製水注 18世紀(イギリス)鉄地布目銀象嵌莨入れ 象嵌双喜分莨入れ 李朝時代

尾久さんと友人たちとの語らい 各日午後2時から

展示室内の「尾久さんの部屋」に毎週ゲストを迎え、各回違ったしつらえの中で トークショーを行います。

5月30日(日) 坂田和實氏(古道具坂田店主)

6月 6日(日) 山下裕二氏(美術史家・明治学院大学教授)

6月13日(日) 青柳恵介氏(古美術評論家)

6月20日(日) 山本萠氏(詩人・墨人)

6月27日(日) 白洲信哉氏(文筆家)

 

場 所 :そごう美術館展示室内

定 員 :各回60名

参加費 :500円(消費税含む。別途、入館料が必要となります)

参加方法:そごう美術館までお電話でお申し込みください 電話 045-465-5515(美術館直通)

尾久彰三氏によるギャラリートーク 毎週土曜日午後2時から

 

開館時間 午前10時〜午後8時 ※入館は閉館の30分前まで
入館料


大人1,000(800)円、大学・高校生800(600)円、中学生以下無料
※消費税含む。※()内は前売および20名さま以上の団体料金。※前売券は、そごう美術館またはローソンチケットにてお取扱いしております。※障害者手帳をお持ちの方、および同伴者1名さまは()内の料金にてご入館いただけます。

 

主  催 そごう美術館、神奈川新聞社
後  援 神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会
協  力 世界文化社
協  賛 (株)そごう・西武