アンリ・ルソー(1844~1910)に代表されるナイーヴ派《素朴派》絵画とは、伝統的な絵画の理論にとらわれることなく、画家が心のおもむくままに描いた絵のことをいいます。ルソーが「税関吏」という仕事の傍ら、誰に教わることなく自分の楽しみのために筆を走らせたように、ナイーヴ派の画家の多くは様々な職業を持ちながら、独学で個性あふれる絵を描きました。その作品に注目し、1920年代ころから画廊などの展覧会を通じて、かれらの存在を世に知らしめたのは美術批評家ヴィルヘルム・ウーデです。かれはルソーをはじめ純真でひたむきな素朴な画家たちを次々と見出し、美術史の流れの中にナイーヴ派《素朴派》の存在意義を示したのでした。こうして徐々にナイーヴ派への関心は高まり、その傾向は現代の画家たちに受け継がれています。 本展は、1984年にパリに設立されたフランス・ナイーヴ派協会に属する現代の画家29名の作品85点を展覧します。身近な愛すべき人や動物、日々繰り返される日常、どことなく懐かしさを感じる風景、そして物語や空想の世界など、そこには画家自身の心と眼で見た世界が広がっています。 微笑ましく楽しいナイーヴ派展。この機会にのぞいてみませんか。
<ナイーヴ派の絵で絵本を作ろう!>
会場内に用意されたナイーヴ派の絵を使って、すてきなお話を作ってください。
優秀作品は「第6回かながわ・よこはまこどもアート大賞」【11月20日(木)~11月24日(月・祝振)】で
展示いたします。
●場所:そごう美術館展示室内 ※参加には入館料が必要です。
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