シャルロット・ブリュンケル《飴の製造》ジャン・マリー・ヴィダル《パリの猫》ジャン・レルブレ《11時30分の飛行機》

アンリ・ルソー(1844~1910)に代表されるナイーヴ派《素朴派》絵画とは、伝統的な絵画の理論にとらわれることなく、画家が心のおもむくままに描いた絵のことをいいます。ルソーが「税関吏」という仕事の傍ら、誰に教わることなく自分の楽しみのために筆を走らせたように、ナイーヴ派の画家の多くは様々な職業を持ちながら、独学で個性あふれる絵を描きました。その作品に注目し、1920年代ころから画廊などの展覧会を通じて、かれらの存在を世に知らしめたのは美術批評家ヴィルヘルム・ウーデです。かれはルソーをはじめ純真でひたむきな素朴な画家たちを次々と見出し、美術史の流れの中にナイーヴ派《素朴派》の存在意義を示したのでした。こうして徐々にナイーヴ派への関心は高まり、その傾向は現代の画家たちに受け継がれています。 本展は、1984年にパリに設立されたフランス・ナイーヴ派協会に属する現代の画家29名の作品85点を展覧します。身近な愛すべき人や動物、日々繰り返される日常、どことなく懐かしさを感じる風景、そして物語や空想の世界など、そこには画家自身の心と眼で見た世界が広がっています。 微笑ましく楽しいナイーヴ派展。この機会にのぞいてみませんか。

アンドレ・デュラントン《猫とバラ》マリー・ジョー《ニューヨーク》マルチーヌ・ニコラ《水を運ぶ人》

シルヴィー・ジェリノー《雪の中の音楽家》ルシアン・ヴィエイヤール《モンサンミッシェル》ジェラール・ラパジェス《冬の朝》

ワークショップのお知らせ

<ナイーヴ派の絵で絵本を作ろう!>
会場内に用意されたナイーヴ派の絵を使って、すてきなお話を作ってください。
優秀作品は「第6回かながわ・よこはまこどもアート大賞」【11月20日(木)~11月24日(月・祝振)】で
展示いたします。

●場所:そごう美術館展示室内 ※参加には入館料が必要です。


展覧会名 現代フランスナイーヴ派絵画展 入館料

大人700(500)円、大学・高校生500(300)円、
中学生以下無料

※消費税含む※( )内は前売りおよび20名さま以上の団体料金※障害者手帳をお持ちの方、およびご同伴者1名さまは( )内料金にてご入館いただけます。※9月15日(月・祝)敬老の日は65歳以上無料。

会 期 2008年9月13日(土)~28日(日) [会期中無休]
会 場 そごう美術館(横浜駅東口・そごう横浜店6階)
開館時間 午前10時~午後8時
※最終日は午後5時閉館 ※入館は閉館の30分前まで
主 催 財団法人そごう美術館
後 援 神奈川県教育委員会、 横浜市教育委員会
企画協力 ホワイトインターナショナル