1859(安政6)年、半農半漁の小さな村に過ぎなかった横浜が世界に向けて開港し貿易を始めることになると、瞬く間にその様相は一変して、「魔法使いの杖の一振り」と初代イギリス公使オールコックが表現するほどでした。外国人が移り住み、商館やホテルといった洋館が立ち並ぶ町となって、ハイカラな国際都市として日本中の注目を集めていきます。そして当時の人々の新しいもの、珍奇なものへの好奇心に応じて生み出されたのが「横浜浮世絵」で、活気づく華やかな町の様子は浮世絵により、開港150周年を目前とする今に伝えられているのです。 本展では、我が国の海外交流の資料を数多く所蔵する長崎歴史文化博物館のほか、神奈川県立歴史博物館、横浜開港資料館が所蔵する「横浜浮世絵」80点を展覧し、浮世絵に描かれた横浜の風景や風俗をご紹介します。幕末から明治期の写真資料もあわせて展示し、横浜が開港によっていかに異国文化を受け入れ、急速に発展したかご覧いただけることでしょう。 |
|
本展覧会にあわせ、横浜観光ボランティアガイドによるウォーキングツアーを開催します。 ふるってご参加ください。
|
8月10日(日) 午前11時~、午後2時~/そごう美術館内 本展の出品作のひとつに、日本人が作曲した明治唱歌「岩間の清水」の演奏風景を描いた浮世絵があります。こういった明治期の音楽のほか、横浜開港によって日本人が初めて耳にしたような西洋の曲目などもあわせてご紹介します。横浜出身のフルート奏者生明麻衣子(あざみ まいこ)さんによる演奏で、「浮世絵を見る」だけでなく、「ノスタルジックな音楽」によっても開港当時の雰囲気を情感豊かによみがえらせます。 ■参 加 費 :無料(ただし、美術館入館料が必要となります) |
<クイズに挑戦> <ギャラリートーク> |
|
||||||||||||||||||||||
|
|