人気画家中島潔、パリを舞台に新たな画境を開く―
愛くるしい子どもたちの童画で人気の中島潔(なかしまきよし)(1943-)による新作展です。今回のテーマはパリ。パリは中島が画家となるきっかけとなった街です。60歳を迎えた2003年、約30年ぶりにパリで長期滞在した彼は、雨の中でたたずむ少女や、空を舞う風船を見上げる少年、肩車で散歩する親子の姿など、パリで暮らす人々を喜怒哀楽の表情豊かに描きあげました。本展は、パリでの作品を中心に紹介するとともに、日本を改めて見つめなおした帰国後の新作や、中島芸術の真髄といえる故郷を描いた代表作もあわせ、約110点を展覧します。特別出品、屏風絵《童の四季》の大画面にみる郷愁の世界―
本展のもうひとつの見所が中島が初めて手がけた大作の屏風絵《童の四季》です。画面に広がる色彩豊かな野山の中を生き生きと駆け巡る子どもたちの姿は、私たちの心を懐かしい幼少時代に戻らせてくれることでしょう。 |
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