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首都圏では10年ぶりの待望の「円空展」―
江戸時代初期、全国を巡り、約12万体もの神仏像を作ったといわれる遊行僧円空(1632-1695)。慈愛に満ちた穏やかな像、また厳しさを内に秘めた激しい表情の像など、それらは庶民の信仰の対象として親しまれ、現代でも人々を惹きつけてやみません。本展は、円空の入定310年を記念した、首都圏では10年ぶりとなる待望の展覧会です。
新発見7件、初公開約70件を含む140件を公開―
生涯に12万体もが作られたといわれる円空の神仏像は、現在5200体余りが確認されていて、その調査は今も行われています。本展では近年発見された7件と、これまでの展覧会では出品されたことのない約70件を含む140件が出品されます。
円空の足跡―
円空は1632年、美濃国(現在の岐阜県)に生まれ、若くして出家し、32歳の頃12万体の彫像を作ることを発起して、日本各地を行脚します。円空が訪ね歩き作品を残した地域は、出身地の中部圏のみならず北海道、東北、関東、近畿各地に及び、神社仏閣はもちろんのこと、庶民が暮らす家々にも、さまざまな種類の像が残されました。そして64歳で12万体の像を作り終えると、自ら食を断ち、即身仏入定したといわれています。
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