絵本作家、画家、装丁家として幅広い活躍を続ける安野光雅。細やかで淡い色合いの安野作品は、多くの人々を惹きつけています。国内のみならず海外からも高い評価を受けており、国際アンデルセン賞画家賞をはじめ数々の賞を受け、2012年には文化功労者に顕彰されました。
安野光雅は天皇皇后両陛下の本を装丁したご縁から、2011年1月から翌年4月にかけて1年以上にわたって、一般には非公開の御所の庭を写生する機会に恵まれました。本展では、御所に咲く四季おりおりの草花を題材とした130点の水彩画を展示いたします。繊細な筆致と優しい色彩で描かれた御所の豊かな自然を、この機会にぜひご覧下さい。