再興第98回院展

2013年12月12日（木）～12月28日（土）そごう美術館（横浜駅東口・そごう横浜店6階）開館時間＝午前10時～午後8時 ※最終日は午後5時閉館、入館は閉館の30分前まで　入館料＝大人1,000（800）円、大学・高校生800（600）円、中学生以下無料※消費税含む。※（）内は前売および20名さま以上の団体料金※前売券は、そごう美術館またはセブンイレブン、ローソンチケットにてお取扱いしております。※障害者手帳をお持ちの方、およびご同伴者1名さまは（）内料金にてご入館いただけます。

　日本美術院は、横浜出身の岡倉天心が中心となって1898(明治31)年に創立した日本画の研究団体です。日本美術の伝統を維持しながら、自分たちの時代の新しい美術を開発、樹立することを目指して意欲的に活動し、当時の日本画壇に清新な息吹を与えました。
　1906(明治39)年から1913(大正2)年の間、日本美術院の研究所は上野の谷中から茨城の景勝地五浦に移りますが、1914(大正3)年、前年に没した天心の志を受け谷中に再興。「芸術の自由研究を主とす。故に教師なし先輩あり。教習なし研究あり」と再興の綱領が宣言され、横山大観を中心に、下村観山、今村紫紅、速水御舟、安田靫彦、小倉遊亀、平山郁夫など近・現代日本絵画史を彩る俊英が多く輩出されました。そして日本美術院は、創立から115年を経た今もなお、日本画壇の中心的な団体として活動を続けています。
　再興院展は、1914年以来続く日本美術院による日本画の公募展です。毎年9月の東京展を皮切りに、全国を巡回し、岡倉天心の出身地である神奈川・横浜での開催は今年で27回目を迎えます。神奈川はこれまで、また現在も多くの作家がアトリエを構えてきた土地です。この山海の自然豊かで奥深い文化の風土は、今も松尾敏男、伊藤髟耳ら県内ゆかりの作家たちに愛され、さらには次代の作家たちへと受け継がれています。
　本展では、同人作家作品32点をはじめ、受賞作品、および神奈川県出身・在住作家の入選作品を含む総計91点を展覧いたします。現代日本画の精粋の数々をぜひご高覧ください。

日本美術院同人作家によるギャラリートーク＆サイン会　時間：各日午後2時から　場所：そごう美術館展示室内　参加費：無料※ただし美術館入館料が必要となります。　12月14日(土)：松尾敏男　12月21日(土)：福井爽人　12月23日(月・祝)：小田野尚之・宮北千織　※サイン会は、ミュージアムショップにて本展カタログをお求めの方に限ります。